台風クイニー ネグロスとボホールのバナナ産地に打撃

11月27日にフィリピンを横断した台風クイニーが、ネグロス島とボホール島のバナナ産地に大きな被害をもたらしました。
ネグロス島ではバランゴンバナナ全体の21%が倒伏し、とくにネグロス島の北部、中部で被害の程度が大きいようです。被害を受けた生産者はオルター・トレード社(ATC)の登録生産者数の28%になります。
西ネグロス州では7地域で登録生産者の83%にあたる238名の生産者が被災しました。生産者が保有するバナナのほぼ60%にあたる約29,000本が倒伏し、回復には4ヶ月から10ヶ月かかると見込まれています。
東ネグロス州でも10地域で登録生産者の37%にあたる124名の生産者が被災し、約20%のバナナが倒伏したようです。回復には2ヶ月から8ヶ月かかると予想されています。
また、ボホール島でも約2,000本のバランゴンバナナに被害が出ているという報告が届いています。
ATCでは、12月7日に通過した台風ルビーで被害が出たパナイ島同様に、ネグロスとボホールにおいて早急の復興と生計補助を目的に生産者による倒れたバナナの除去作業と株の植え付け作業に対して労賃を支払う「フード・フォー・ワーク」、さらにネグロスでは肥料(鶏糞)を生産者に配付する支援活動をする計画です。
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