取り扱い商品

パレスチナの
オリーブオイル

Olive Oil from Palestine
オリーブオイル
パレスチナの大地でオリーブを守り育てていく

原産地の一つとして数千年のオリーブの歴史があるパレスチナ。
世代を超えて受け継がれてきた大切なオリーブをずっと守り育てたい、
という生産者の想いとともにお届けします。

オリーブは古来から平和、豊穣、そしていのちの象徴という、特別な意味を持つ果実として扱われてきました。パレスチナでも紀元前4000年頃にはオリーブが栽培されていたと言われています。食用としてだけでなく、灯油や塗り薬、化粧品としても使われ、人びとの暮らし、文化、歴史に深く根づいた存在です。

イスラエルの占領下、パレスチナの人びとは、農地を奪われ、水の利用や移動を制限され、日々の暮らし、農業を取り巻く状況がますます厳しいものになっています。
パレスチナのオリーブオイルは、オリーブの木を守り、パレスチナの生産者の暮らし、平和を守る活動をしている現地NGOとの協働商品です。

私たちがつくっています

ベイカー・ハマッドさん サルフィート県ファルカ村
800ヘクタール以上の広大なオリーブ畑があるファルカ村に住んでいるベイカーさん。子どもが8人、そのうち2人の子どもの家族と一緒に住む大家族です。父や親族はみな農民で、農地を愛することや、お互い協力して支え合うことを教えられました。
ベイカーさんはオリーブを中心に栽培し、畑の一部には自家消費用に玉ねぎ、ナス、ほうれん草、アーモンドなどを植えています。作ったオリーブオイルの大半はアルリーフ社を通じて海外のフェアトレード市場に販売してきました。
オリーブオイルは様々なパレスチナ料理に使われており、ベイカー家にとっても、なくてはならない必需品です。調理に使うだけでなく、パンにオリーブオイルとザータル(タイム、ゴマ、塩などのハーブミックス)をつけて食べたりもします。
「オリーブオイルは主要な収入源であり、アルリーフ社は適切な価格で買い上げてくれるので助かります。近くに住む入植者による攻撃や暴力に悩まされています。イスラエルの占領から解放されることを強く願っています。」

ナジム・マフローズさん ナブルス県アクラバ村
2ヘクタールの畑でオリーブを育てているナジムさん。家でもオリーブオイルはたくさん使っています。朝食ではオリーブオイルをザータルに混ぜたり、ラバネ(中東地域で食べられているチーズのようなヨーグルト)にかけて食べます。子どもが風邪に罹ると、胸に温めたオリーブオイルを塗ってから体を毛布で包みます。
「オリーブ栽培では収量をあげるために剪定や耕起、施肥、灌漑をしっかりと行うことを心がけています。また、品質の高いオリーブオイルを作るためには適切な時期にオリーブの実を収穫し、できるだけ早く搾油して、清潔な缶で保管することが大事です。フェアトレードに取り組んでいるマウント・オブ・グリーンオリーブ社に2012年からオリーブオイルを販売しています。一般市場とは違い、適切な価格で販売できるので生計に役立っています。」
※アルリーフ社は農民支援NGOであるパレスチナ農業復興委員会(PARC)が立ち上げたフェアトレード事業会社。同様にマウント・オブ・グリーンオリーブ社はパレスチナ農業開発センター(UAWC)の事業会社。ATJはこの2社からオリーブオイルを輸入しています。

ヌハ・アフマド・タイェブ・ホシイェさん ジェニン県アル・ヤムーン村
夫と5人の娘と4人の息子がいます。自分たちの土地で色々な野菜を育て、家畜の羊や牛のミルクからチーズやヨーグルトを作り自家消費用にしています。生活のなかでオリーブオイルは大切な収入源です。
オリーブの収穫は大好きです。この時期は家族全員が作業に参加して楽しい時を過ごせるからです。オリーブの木の下で薪をくべ、家族全員で料理をします。収穫時期は家族が一緒に楽しむお祭りのような季節なんです。
私はこの土地を愛しているし、この土地で働くことも大好きですが、イスラエル軍がいると移動が困難です。家から出ることができず、自分の畑に行くこともできません。 消費者の皆さまのご支援には心から感謝しています。これからもパレスチナのオリーブオイル使い続けてくれることを願っています。
ホシイェさんのインタビューはこちらからご覧いただけます。

パレスチナのオリーブオイルせっけん

ATJレポート

産地の様子や生産者の声をはじめ、民衆交易に関わる人・もの・コトの情報をお届けします。

オリーブオイル
UAWC・ガザにおける「飢饉」のIPC公式確認に関する声明

パレスチナのオリーブオイル出荷団体のひとつ、パレスチナ農業開発センター(UAWC)では、国連の「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」から発表されたパレスチナ・ガザ地区における「飢饉」の報告を受けて声明を出しました。

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オリーブオイル
ガザ地区における「飢饉」の発生に関する声明

パレスチナ・ガザ地区の中心地、ガザ市全域において、統合食料安全保障段階分類(IPC)で、最も深刻な状態を示すフェーズ5「飢饉(ききん)」に達したとの発表がありました。こうした大変深刻な状況を受け、ATJも参加する「パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会」では声明を発出しました。

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オリーブオイル
【パレスチナ国家承認署名】岩谷外務大臣へ署名を提出

人道外交議連による岩谷外務大臣表敬に、実行委員会の代表者2名が同行させていただき、署名を提出いたしました。

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オリーブオイル
イスラエル軍がUAWCシードバンクの種子増殖施設を破壊~食料主権と在来種の保存への攻撃

パレスチナのオリーブオイル出荷団体の一つ、パレスチナ農業開発センター(UAWC)が運営するシードバンク内の種子増殖施設が攻撃されました。

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オリーブオイル
パレスチナ西岸地区・ガザ地区の現状に関する報告

オリーブオイル出荷団体の一つ、パレスチナ農業開発センター(UAWC)より、パレスチナ西岸地区及びガザ地区における7月現在の現状報告が届きました。

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オリーブオイル
アワダ・ハサリーンさんを偲んで

パレスチナのオリーブオイル出荷団体パレスチナ農業開発センター(UAWC)のメンバーで活動家のアワダ・ハサリーンさんがヨルダン川西岸の南部マサーフェル・ヤッタ地区で殺害されました。UAWCから届いた悲報です。

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オリーブオイル
パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会が外務省を訪問

英利アルフィヤ外務大臣政務官と面会し、「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」声明への賛同署名を直接手渡しました。

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オリーブオイル
PARCガザ地区の職員、イスラエルの攻撃の犠牲に

イスラエル軍による攻撃により、パレスチナのオリーブオイル出荷団体の一つパレスチナ農業復興委員会(PARC)のガザ事務所の職員2名及び職員のご家族が亡くなられました。

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オリーブオイル
ガザで続く飢饉とジェノサイドに関するUAWCからの声明

パレスチナ・ガザ地区では600日以上のジェノサイドを経験しています。前例のない住民の飢餓を前にして、UAWCは、国際社会へ行動をとるよう呼びかけています。

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オリーブオイル
【オンライン署名】世界につづけ、パレスチナ国家承認

ATJでは、パレスチナの平和を求める他団体とともに「パレスチナ国家承認を求める実行委員会」に加わり、日本政府に対してパレスチナの国家承認を求めるオンライン署名を集めています。ぜひご協力お願いいたします。

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オリーブオイル
PARCによる救援活動報告~ガザ地区に希望を~

パレスチナのオリーブオイル出荷団体のPARCは「ガザに希望を」キャンペーンで、ガザ地区での緊急救援物資の配布等の活動を続けています。4月時点での報告が届きました。

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オリーブオイル
「ガザ地区の恒久的停戦とパレスチナの和平を求める」賛同署名のご報告

賛同署名のをお願いしていました「ガザ地区の恒久的停戦とパレスチナの和平を求める」声明のご報告です。

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