【バナナニュース323号】大型台風22号(フィリピン名:オデット)がバナナ産地を通過
非常に強い台風22号が2021年12月16日夜から17日にかけてフィリピンを直撃し、バランゴンバナナの産地であるネグロス島及びボホール島が大きな被害を受けました。バランゴンバナナ生産者には人的被害は報告されていませんが、ネグロス島から届くマスコバド糖のサトウキビ生産者1名が、全壊した家屋の下敷きになりお亡くなりになったと連絡がありました。台風通過直後は停電が発生し、通信状況もしばらく安定せず安否確認に時間を要しました。40代の現地スタッフ曰く、今までに経験したことがないくらいの台風だったとのことです。
バナナ生産者においては、家屋の全壊や半壊の報告が105軒分ありました。バナナと一緒に育てているココナッツや果樹類、野菜などその他の農作物、家畜への被害がありました。生産者からは強風や豪雨への恐怖や収入源が少なくなってしまうといった心配の声が届いています。
■バランゴンバナナの被害
バナナは木ではなく草であるため強風に弱く、大きな実をつけているものはすぐに倒れてしまいます。今回も多くのバナナが倒され、ネグロス島では、葉が切れるなども含めると、約9割の株が被害を受け、ボホール島は全滅してしまいました。台風からの回復は6~10ヵ月かかると見込まれており、今回被害を受けていない他の島の産地から届くバナナと合わせて、通常の約6割の出荷量となります。
当面、皆様にお届けするバナナが少なかったり、届かないなどご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了解いただけると幸いです。
―――――――――――――――
よろしければ、このニュースを読んだ感想をお聞かせください。
生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
なお、すべての質問項目に関してご回答は任意です。
新着レポート
-
オリーブオイル
【賛同署名のお願い】「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」共同声明 2025年5月8日
-
オリーブオイル
イスラエルの占領がガザを餓死に追いやる 2025年5月8日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース362号】パイナップルを羨むことなかれ 2025年5月8日
-
コーヒー
変わりゆくラオスコーヒー産地事情 2025年4月28日
-
オリーブオイル
ジェノサイドの手段としての飢餓 ―ガザ地区の飢餓についてUAWCからの声明 2025年4月18日
-
オリーブオイル
「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」記者会見が行われました。 2025年4月9日