レポート

【バナナニュース347】農民の厳しさを知っているから携わりたいと思った

2024年1月31日

~フィリピンからスタッフが来日!② ウィニー・ソベラノさん編~

フィリピンからスタッフが来日!①はこちらから

今回は、昨年来日したオルタートレード・フィリピン社(ATPI)スタッフのウィニー・ソベラノさんの紹介です。ウィニーさんは、現在ネグロス島の出荷責任者を担っています。入社から今年で24年目。ATPIで働き始めた理由を聞いてみました。

「きっかけは、学生時代のインターンシップでした。農学部の学生で、コースの一環でインターンとしてバランゴンバナナの現場に入りました。現場スタッフたちと各産地を回り、時には生産者の家に泊まらせてもらい、たくさん話をしました。その経験から、民衆交易の意義に感銘を受けて継続して働きたいと思い、卒業後の就職先として選びました。幸いなことに採用されてバナナの現場担当者になりました。自分も農家の出身です。フィリピンの農民たちの苦労や置かれている状況の厳しさを知っています。民衆交易(※)がどれだけ農民の助けになっているかを知り、自分もそれに携わる一人になりたいと思いました」。

来日中、ウィニーさんと接するなか、現場が抱える厳しさがありながらも、よりよくしていきたいと前向きな気持ちをもって積極的に仕事に向き合っている姿が印象に残りました。

来日中には、消費者との交流会で2016年にネグロス島を訪問したことのある方と偶然再会しました。お互いに名前を覚えており、旧友と久しぶりに会ったかのような二人。当時、現場担当者だったウィニーさんが今ではネグロス島の出荷責任者になっており、「長い時間が経ったんだね!」と互いに再会を喜びあっていました。

※モノ(バランゴンバナナ)を通じて生産者と消費者をつなげ、共に支えあう関係性を創る交易事業

<ウィニーさんの産地での仕事の様子>

車やバイクで入れない産地へは徒歩で向かいます(右側の赤い服がウィニーさん)。
生産者に日本での販売先である生協のカタログを見せて、どうやってバナナが販売されているかを説明している様子。 説明した生産者たちから、もっと栽培管理を頑張りたいので研修をしてほしいとリクエストがありました。
※来日中に出会った消費者の方から、出荷量が減ってしまう時にカタログへの掲載がないため、買いたいけど買えないという話を聞いたとのこと。今後は生産者にそのことも説明したいと話していました。
後日、産地へ戻って、生産者たちにバランゴンバナナの栽培管理についてレクチャー中のウィニーさん。

ATJバナナ担当:吉澤

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