PtoP NEWS vol.52

2022年11月16日

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絶品エビマヨ

2022年11月9日

食のギャラリー/エコシュリンプ「ガーリックシュリンプ」

2022年11月7日

食のギャラリー/エコシュリンプ「エコシュリンプとブロッコリーのオリーブオイル炒め」

2022年11月7日

エコシュリンプでつくるガーリックシュリンプ

2022年11月7日

食のギャラリー/バランゴンバナナ朝食イメージ

2022年11月7日

エビのガーリックパン粉焼き

2022年10月28日

エビのポテトフライ

2022年10月28日

【バナナニュース332号】 台風の被害から復活!バランゴンバナナを食べてほしい!

2022年10月28日

<2022.11.11追記>
2022年10月28日~30日にかけて台風22号(フィリピン名:パエン)がフィリピンに上陸しました。この台風の影響により、再びネグロス島のバナナに被害が出ております。今回は人的被害や家屋倒壊などの報告は届いておりません。
地域によって異なりますが、ネグロス西州で約35%、ネグロス東州で約40%のバナナの出荷量が減少する見込みです。
その他、バランゴンバナナの地域としては、ミンダナオ島レイクセブでも被害が発生しました。両産地とも来年3月頃回復の予定です。今回台風の影響があったものの、被害がなかった地域からのバナナは日本に届いており、皆様のお手元には通常通りバナナをお届けいたします。

<台風の被害から復活>
バランゴンバナナの産地であるネグロス島やボホール島では、昨年12月に大型台風の被害を受けて出荷量が低迷していました。
ネグロス島では、日本を含め海外から届いた支援金で、生産者に鶏糞を配布し、買取や箱詰めをするスタッフたちも手伝ってバナナの栽培管理を強化し、復興に向けて頑張ってきました。今年12月頃に昨年並みの収量に回復予定だったところ、9月後半には出荷量が戻ってきました。

応援ありがとう!バナナをたくさん食べてください
今年はバナナの生育に適した天候が続き、台風被害を受けていない産地のバナナも豊作です。そのためバナナが余る状態になり、生産者からの買取を控えて量を調整している状況です。

台風被害後、バナナが出荷できない時、日本からの支援や応援が届き、生産者たちのモチベーションがあがり、大きな励みになったとたくさんの御礼のメッセージが届きました。

生産者たちの感謝の気持ちがこもったバランゴンバナナを、ぜひたくさん食べてください!

\ バナナ、たくさん食べてね! /

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よろしければ、このニュースを読んだ感想をお聞かせください。
生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
なお、すべての質問項目に関してご回答は任意です。

素材の魅力を身近に感じて~ゲランドの塩ってどんな塩?~

2022年10月19日

ATJでは、8月にウェブサイトをリニュ ーアルしました。産地や商品情報を分かりやすく伝えるのはもちろん、民衆交易ならではの生産者の顔が見える、ひと・モノ・コトがつながるイメージが形になったサイトです。

さらに、これまで十分にアピー ルしきれていなかった素材の魅力や使い方をもっと皆さんに伝えたい!という想いから「商品の特徴」というページを新設しました。生産者が大切に作ったものをどういう見せ方をしたらその魅力が伝わりやすいか、おいしそうに見えるだろうか•••、商品担当者との話し合いを重ね、写真も新たに撮影して、試行錯誤を経て出来上がりました。

なかでもゲランドの塩は、プロの料理人も愛用するその知名度の高さから、サイトでの閲覧数が最も多い商品です。たくさんの人に見てもらえる機会を得ている一方で、一番塩、粗塩、細粒塩•••など、複数種類の塩を取り扱っていることから(販売元のゲランド社ではもっとたくさんの種類が!)、「種類によってどこが違うの?」「どう使い分ければよいの?」といった質問をよくいただきます。塩って、そもそも塩味を付けることが主な役割ですし、種類があってもどう使い分ければよいかイマイチ分かりにくい調味料かと思います。そんな疑問を解消して、選んだり使ったりする際に参考になるページに仕上がったと自負しています。

もっと知りたいゲランドの塩

塩とひとくちにいっても、原材料と製法によって種類がわかれます。ゲランドの塩は太陽と風の力だけで海水を結晶させてつくった天日塩です。少しグレーがかった色味をしているのは、洗浄工程がなく、粘上質の土壌の成分やプランクトンに由来していると言われています。ゆっくりと結晶した塩は、とがりがなくまあるい味わいが特徴です。今回は一番塩と粗塩をご紹介します。

◇一番塩は、食べる直前に!

塩田の表面にふんわりと浮かんでくる塩の花だけを集めた希少な塩です。焼いたお肉やお刺身、天ぷらにふりかけるなど、つけ塩としてお使いください。食べる直前にかければ、一番塩の美味しさを舌の上で感じていただけます。

◇粗塩&乾燥粗塩

粒の大きい粗塩は、塩田で収穫後に1~2年寝かせて自然に水分を抜いた後、師にかけたもの。キャベツやニンジン、大根、ソーセージをゆっくり煮込むポトフに使うと野菜の旨みが違います。煮込み料理やスープの他に、肉や魚の塩漬けや下ごしらえ、パスタ梅干しなどの漬物にもお使いいただけます。

粗塩を温風乾燥させて使いやすくした乾燥粗塩は、ミルで挽いてお好みの粒の大きさに出来ます。旬の生野菜にパレスチナのオリーブオイルと一緒にかけると野菜の甘味が引き立ちます。

ちなみに、ゲランドの塩職人イチオシの塩は、一番塩とのこと。独特のスミレのような香りがパッと立つのだそうです。残念ながら私にはスミレを感じ取れる感性がありませんが、カツオのたたきに使うと燻された香りがググッと際立って、ポン酢で食べる時とはまた違った赤身の濃厚さが味わえます。それぞれにお気に入りの使い方を見つけて楽しんでいただけたら嬉しいです(※あっさりしているものより、脂ののっているカツオに使うのがおすすめです!)。

今回新しいサイトの制作に携わるなかで、改めてこの塩が自然を相手に職人の手によって作られているさまに触れ、農作物と同じようにいのちのあるものに感じられました。使う際や食べる際にそうしたことをふと思い出し、大事に味わえたりすることもおいしさのスパイスになると思います。皆さまにも作り手や産地のことを身近に感じてもらえる瞬間が増えるよう、人の温もりが伝わるATJらしい情報の発信やサイト作りに今後も励んでいきます。

大久保ふみ(おおくぼふみ/ATJ)

ゲランドの塩のページもぜひご覧ください!

【バナナニュース331号】🍌ウェブサイトが新しくなりました🍌

2022年9月30日

バランゴンバナナを取扱う(株)オルター・トレード・ジャパンでは、ウェブサイトをリニューアルしました。
新しいウェブサイトでは、バランゴンバナナをはじめ、その他の民衆交易やフェアトレード商品の食べ方、使い方がたくさん紹介されています。

ぜひのぞいてみてください♪

食のギャラリー  ☛バランゴンバナナの特徴

バナナのレシピは、定番のバナナスムージーやスムージーボウルなどご紹介しています。
熟したバナナや余ったバナナは冷凍しておいて、牛乳とミキサーで混ぜてスムージーにどうぞ。熟したバランゴンバナナは砂糖やハチミツを入れなくても充分甘くておいしくいただけます。

バランゴンバナナのおすすめレシピ

1枚の写真から「日本では『カキ』パレスチナでは『カカ』」

2022年9月14日

日本の国果、柿。

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」が詠まれた10月26日は柿の日。学名は、ズバリDiospyros kaki。

こんなにも日本と縁のある果物も、そうそうありません。が、パレスチナの古都ナブルスを徘徊していたら、新大久保駅前でトラック積みの桃を売るかの如く、山盛りになっている柿を路上販売するオジサンを発見。その後入ったレストランでも、デザートに柿。呼び方を聞いてみたら、「カカ」と言っていた。違う、それは「カキ」だ、と突っ込みを入れつつも、パレスチナの人は柿の美味しさを分かっていると知って、何だか一気に親近感が湧いたのでした。

若井俊宏(わかいとしひろ/ATJ)

1枚の写真から「サトウキビ畑の小さな休憩所」

2022年9月6日

マスコバド糖の故郷、フィリピン・ネグロス島。

原料となる、サトウキビの収穫は早朝から行われますが、朝からとても陽射しが強く、暑さが堪えます。しかも収穫された後のサトウキビ畑には、日を遮るものはありません。そんな中にぽつんと日陰を発見!よく見ると、サトウキビの柱に、サトウキビの葉っぱで作られた屋根。何とか大人二人が詰めて座って入れる位の小さなスペースですが、中は涼しく、とても快適でした。

生産者の知恵でできた即席の小さな休憩所。灼熱の太陽の下、生産者の疲れを癒す、つかの間のオアシスに違いありません。

中村智一(なかむら・ともかず/ATJ)

【バナナニュース330号】 世界的な経済危機がやってきて~バナナ生産者の状況~

2022年8月29日

現在、世界的な燃料高騰や食料価格などの上昇が続いていますが、フィリピンのバナナ生産者たちの生活にも大きな影響を与えています。今回は、ネグロス島とミンダナオ島の生産者に現在の暮らしぶりを聞いてみました。

◆エドアルド・カニエタンさん(ネグロス島東州)

2015年からバナナの出荷を始め、約1000本のバナナを育てていましたが、昨年の大型台風の影響で約8割のバナナが倒れてしまいました。台風前まではバランゴンバナナの収入は1回の出荷当たり1,000~1,600ペソでしたが、5月に出荷を再開した際の収入は600ペソ、7月には1,600ペソ分のバナナを出荷するまでに回復しました。

バナナが回復し始めた一方、世界的な経済危機がやってきました。これまでリッター当たり40ペソであった燃油が90ペソになり、配送コストが値上がりして町の市場へ農作物を売りに行けない時も出てきました。昨年はアボカドの販売で2,000ペソの収入がありましたが、今年は配送コストがかかるので収入は半減しています。日用品も、食用油がリッター当たり40ペソから44~50ペソへ、魚もキロ当たり230~250ペソで買えたのが280~320ペソへ値上がりしました。

田んぼを1.5ha持っており、収穫したお米の半分は自家消費用、半分は販売に回しています。肥料も1袋当たり900ペソから3,200ペソへ高騰してしまったので、肥料を少なくした結果、生産量も落ちてしまいました。その他、自家消費用に鶏やアヒルを育て、ヤギも販売用にと育てて何とか暮らしをやりくりしています。

バランゴンバナナは私の家族にとって大変貴重な定期収入になっていて、魚、砂糖、コーヒー、食用油、石鹸など日用品を購入する費用に充てています。畑の近くまで買い付けに来てくれるので、売上がほぼそのまま収入になります。

バランゴンバナナはこの不安定な経済状況において生き延びるための希望になっています。

◆ビエンベニード・トト・ベルマスさん(ミンダナオ島ツピ)

バランゴンバナナを出荷し始めてから15年が経ちます。最近バランゴンバナナの生産者組合の栽培指導員としても働くようになりました。600本のバランゴンバナナの株を育てており、月に約6,000ペソの収入があります。バランゴンバナナのほか、ランソーネス、マンゴスチン、ドリアン、ココナツ、バナナのサバ種などを栽培しています。

ここ最近、日用品や燃料が高騰したことにより、家計や農場経費の出費も慎重にしています。基本的な生活必需品のみ購入し、親族の集まりへの参加やモールへのショッピング、遠方への旅行は最小限にして、親戚や友達を家に招待するのも本当に必要な時だけになりました。

収入を増やすために、裏庭や畑の端に様々な野菜を植え、バナナのサバ種やカカオの苗を植え直しています。畑での仕事も見直しました。草刈り機を使用する代わりに、週末の朝早くにバナナの株の周りのみを手で草刈りしています。使用する鶏糞の量も予算に合わせて調整しました。これまで3か月ごとに撒いていましたが、6か月ごとにして労賃や配送コストの経費を減らすようにしています。

バランゴンバナナからの収入は月々の光熱費や鶏糞の購入、バナナの栽培作業を手伝ってくれる人への労賃に充てています。今回の危機があっても人生は続きます。そんな時は、より賢く、現実的にならなくてはと思っています。

※1ペソ=2.4円/8月12日のレートで換算

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生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
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粗塩の収穫にこの道具あり!

2022年8月25日

これはただのトンポではなく、1,000年を超える歴史を持つゲランドの塩田で粗塩の収穫を任され続けてきた唯一無二の道具です。およそ5mという長さは、塩田の真ん中まで無理なく届くように設計されたもの。

先端にあるプレートは塩に触れるため木製でなくてはならず、十分な幅を持ち、その断面は作業性を考慮した絶妙な角度に仕立てられています。素材の進化により持ち手だけは木でなくグラスファイバー製でもOKとなったそうですが、そのしなりを活かして卓越したコントロールで収穫する技術と共に、ほぼオリジナルのままで今に伝えられています。

さて、その他にあまり用途がなさそうなこのトンポ、当然入手経路も限られてきます。しかし、今ではこの由緒正しいトンポを使うこと自体が 「ゲランドの塩」の生産条件の一つであると同時に、そもそもこれがないと塩田を保ちながら収穫すること自体できないわけで、これはまさにゲランドの塩の命綱。そのため生産者組合では、塩職人がトンポ難民にならないように在庫を確保し、いつでも供給できる体制を整えているのです。あ、トンポの名前は「ラス」といいます。

若井俊宏(わかい・としひろ/ATJ)

ゲランドの塩が作られる様子はこちらから。

みんなの力を合わせて乗り越える~台風オデットの被害を受けて~

2022年8月10日

2021年12月16日から17日にかけてフィリピンを通過した大型台風22号(フィリピン名:オデット)により、バランゴンバナナ及びマスコバド糖の原料となるサトウキビの生産者たちは大きな被害を受けました。オルタートレード・フィリピン社(ATPD*1社長のノルマ・ムガールさんに被害を受けたネグロス島の復興状況を聞いてみました。

生産者からバナナの回復状況を聞くノルマ・ ムガール社長(右)

サトウキビ畑の状況

台風が通過した時期は、サトウキビの収穫シーズンが半分過ぎた<らいの頃でした。本来、サトウキビは強風に強い作物と言われていますが、今回の台風ではたくさんの茎がなぎ倒されました。その影響で糖分含有量が減り、砂糖としての生産量が減ってしまうおそれがありましたが、台風後の天候がよく、サトウキビの回復がよかったため、心配したほどの影響はありませんでした。ただ、泥にまみれたり、強風で絡まりあったサトウキビを収穫するのは困難を要し、通常より収穫に時間や労力がかかりました。そのため、余計にかかった人手の労賃は、災害支援の募金から補填しました。

まずはバナナ畑の復興を

台風の通過によりネグロス島の生産者たちのバナナは、ほとんどなぎ倒されてしまいました。今回の台風は今までになく最悪だったと生産者が口々に言っていました。どれだけ民衆交易のバランゴンバナナが生産者たちの暮らしを支える基盤だったのかを痛感しました。まずはバランゴンバナナを復興させることが生産者たちにとって最優先です。

それを実現するために、生産者たちに肥料(鶏糞)を配布し、散布してもらうことにしました。これまで施肥は限られた地域でのみ実施してきましたが、今回は村の中の橋が壊れたり、道路状況が悪かったりするために肥料を運搬できない地域を除いて全産地に配布しました。今年は乾季にも雨が降り、バナナの成育にとって好条件だったことも手伝って、葉っぱが元気で実の成長が早くなり、施肥の効果を多くの生産者が認識しました。

元気に育って回復中のバナナ

結の精神で

一時的に仕事がなくなってしまったバナナの買付や運搬を担う現場スタッフ、バナナの箱詰めをするパッキングセンターで働くパッカーたちも、生産者の畑に出向いて一緒に作業を実施してもらうことにしました。フィリピンには「バヤニハン」という、共同体での助け合い、相互扶助の制度*2がありますが、それをバナナの復興においても意識的に実施したのです。現場スタッフには対価として日当を支払いました。

普段はパッキングセンターでバナナの箱詰めをするスタッフたちも畑で作業

現場スタッフの中には生産者である人もいますが、雇用されて働いている人も多くいます。これまでは単にバナナを買い付けたり運搬したりすることが主で、生産者のことについて知る機会がほとんどない人もいました。今回生産者たちの畑に行くことにより、バナナが作られる背景や生産者のことを知るきっかけになりました。生産者や畑のことを知ることで、それが自分たちの仕事とつながっているという意識を持ってほしいし、これからも その意識を高めていかなくてはなりません。

今回の台風被害は甚大だったものの、施肥や 「バヤニハン」の実践はバランゴンバナナの生産者や現場スタッフの意識改革を促したとも言えます。施肥の効果もあり、バナナの回復が 1~2ヵ月早まっており、9月頃から前年の平均出荷量程度に回復する予定です。

今回の台風からの復興は、日本の皆さんからのご支援がなければ、すべての被災地へ手を差し伸べることはできませんでした。日本からの応援によって生産者たちも復興に向けて、また歩みだすことができました。すべての関係者が感謝と希望、目的をもって懸命に前に進もうとしたこの復興事業は、民衆交易の歴史の中に刻み込まれることでしょう。

インタビュー・まとめ 吉澤真満子(よしざわ・まみこ/ATJ)

*1オルター トレード・フィリピン社:バランゴンバナナ、マスコバド糖の輸出を担っている。

*2日本の農村社会にある「結(ゆい)」に相当。

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