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バランゴンバナナ:産地紹介


ネグロス島から始まったバランゴンバナナの交易はより一層の品質向上、出荷の安定を目指して栽培技術の向上、輸送の改良等に取り組みつつフィリピン各地に広がっています。

バランゴン産地地図


ネグロス島

ネグロス島のバランゴンバナナ生産者1320人が、産地ごとに生産者協会を形成し、州ごとにバランゴン生産者連盟を形成しています。

ネグロス西州バランゴンバナナ生産者連盟:2006年設立
■支部:17
■生産者:658人
■バナナ:約90000マット
ネグロス東州バランゴンバナナ生産者連盟:2007年設立
■支部:15
■生産者:662人
■ バナナ:178000マット

正式に生産者団体としてフィリピン政府に登録することにより、地方行政のセミナーやプログラムにも生産者団体としてアクセスしやすくなりました。バランゴン生産者たちが、地方行政が主催する有機農業セミナーや有機肥料普及セミナーに参加したり、市役所から運搬用トラックを借りて自分たちの生産物を共同で市場に運ぶまでになった生産者団体も出てきています。


ネグロス島西州 ニアノース

ネグロス西州の州都バコロド市より北部に位置するバランゴンバナナの産地です。生産者は主に裏庭や裏山の傾斜地にバナナをつくり、地元出荷用のバナナや野菜、トウモロコシなどを栽培する小規模農民たちです。


ネグロス島西州 ドン・サルバドール・ベネディクト(DSB)

 ネグロス西州北部の内陸部に位置するバランゴンバナナの産地です。標高も高くバランゴン以外のバナナや野菜果物、トウモロコシや米もつくられています。かつては森林伐採地域だったところでは、季節によっては強風に煽られバナナへの影響を受けやすい産地です。


ネグロス中部

ラグランハ地域はネグロス西州中部内陸部に位置する最初からのバランゴンバナナの産地です。ラカルロータ市とラカステリアーナ町に広がる通称ラグランハ地域のBGA(バランゴン生産者協会)は、1989年末から本格的に日本へのバランゴンバナナの出荷を開始した地域です。1990年末には大型台風に見舞われバナナは全滅、1993年ごろよりバンチトップというバナナの病害が広がり10年にわたって出荷を中断せざるを得ませんでした。2007年に病害からも回復し、出荷を開始しました。2009年には、熟度管理の手入れの研修も始まりました。


ネグロス島東州

ネグロス東州全域に広がるバランゴン産地。山々が海沿いまで迫る土地柄、バランゴンバナナの多くは山間部の傾斜地やココナツ林のなかにあります。生産量も多く、標高の高い涼しい気候を利用して地元市場出荷用の野菜や切花を栽培したり、ココナツやトウモロコシをつくっている小規模な生産者です。
また、低地では、バナナの苗の植え付け、施肥、脇芽の処理、病害対策、熟度管理など一連の手入れ作業を行う管理栽培バランゴンに挑戦している生産者もいます。


パナイ島

パナイ島の6つの市町村の25地域に広がる140家族以上の生産者がバランゴンバナナを育てています。ほとんどが小規模農業を営む生産者で、低地では水田をつくり山の傾斜地には多種のバナナやコーヒー、トウモロコシなどを栽培して暮らしをたてています。
パナイ島のバランゴンバナナ生産者をまとめているのは、PARTNER(農村開発と環境復興のためのパートナー)というNGOです。オルタートレード社(ATC)の駐在スタッフと協力して、バランゴンバナナ栽培と出荷の管理を行っています。


ボホール島

ネグロス島同様フィリピン中部ヴィサヤ地方に位置するボホール島は農業の島です。ほとんどのバランゴン生産者は小規模な農業を営んでいて、カカオ、トウモロコシ、野菜や多種のバナナをつくっています。
ボホール島のバランゴンバナナ生産者をまとめているのは、PFTAC(民衆フェアトレード支援センター)というNGOです。「地域の資源を最大限利用した経済活動で人々の自立とエンパワーメントを目指すオルタナティブな交易のシステムをつくる」ことを目指しています。PFTACは、民衆組織のマーケティング機関として小農民の生産物を流通させて、持続可能な生産を促進させます。


北ルソン

もともとバランゴンバナナが多く生育するこの地域では、地元での消費も多くまたバギオやマニラからのバイヤーも多く入っていました。バナナはまたイフガオ族やイゴロット族など先住民にとって生計に重要な位置を占めており、バナナを売って得た収入が子供の教育費を支えるという慣わしがありました。オルタートレード社が北ルソンに入ることによって、バナナの買い取り価格が全体的に上がるという貢献もありました。また、当初のバランゴンバナナのパッキングセンターでは、学生たちがパッカーとして仕事をして学費にあてていたこともあります。2000年に地元NGOとしてCORDEV(農村開発センター)が設立され、バランゴンバナナの生産と出荷を通して農村開発をすることになりました。
1996年から現在まで、バランゴン民衆交易によりさまざまなことが徐々に実現されてきました。
① 伝統的な作物や、農業技術の保全
② 小規模農民の安定したオルタナティブな収入の確保
③ 有機農業による多様な作物の栽培
④ 持続可能な農業の価値の再認識と実践
⑤ 破壊的な開発プロジェクトに対抗するコミュニティの闘いとの連帯
⑥ 意識・知識の向上:有機農業、環境保全、先住民の発展と自決の権利、人権意識の普及
2007年よりCORDEVは農村開発のための協同組合として組織を変更し、持続型農業の普及、各地域ごとの生産者協同組合を国内物流でつなぎ、自立と循環のある地域づくりに取り組んでいます。バランゴンバナナは、有畜複合農業のなかの一つの産物となることを目指しています。


ミンダナオ島 ツピ

ミンダナオ島南東部の南コタバト州のツピ町周辺にバランゴンバナナの産地はあります。元々ココナツ栽培をしていた零細農民たちにココナツの木々の間にバランゴンバナナを植えてもらい、管理栽培を導入しました。ココナツの間に植えることによってバナナとバナナの間は十分に開き風通しがよく、ココナツが程よい日陰をつくってくれます。手入れ方法は、元バナナプランテーション労働者が、有機栽培方法に転換して導入しました。熟度管理の方法、病害対策、品質の良いバナナをつくるための脇芽の処理や房数のコントロールなどが導入され、豊かな土壌と気候に恵まれた品質と数量の安定した産地ができました。TUBAGA(ツピバランゴン生産者協会)が設立され、ATCの駐在スタッフと協力して生産と出荷の管理を生産者協会が行っています。


ミンダナオ島 レイクセブ

ツピから1時間ほど山間に入ったところにあるスララ州のレイクセブ町のオボ族が暮らす標高1000メートルの地域、麓の標高700メートルのレイクセブ湖周辺にすむチボリ族や他島からの移民たちがバランゴンバナナの生産者です。2004年にオボ族との出会いがあり、狩猟生活を営むオボ族は、環境の変化のなかで狩猟と焼畑農法での生活は厳しくなっていました。周辺にバランゴンバナナがあることから、バランゴンバナナ民衆交易に参画しながら、自分たちの食べるものを持続的に生産できるようになり、自分たちが暮らす大地を守っていきたいという夢を持ってバランゴンバナナ民衆交易に取り組んでいます。オボ族の暮らしづくりを支援しているUAVFI(高地アラー渓谷農事法人)が、ATCの駐在スタッフと協力してゴンバナナの生産と出荷の管理を行っています。

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