エコシュリンプ
土、水、風を創意豊かに利用して育てられた『エコシュリンプ』は、インドネシアから赤道を越えてやってきます。産地の一つであるジャワ島東部では、300年以上前から「バンデン」(英語名ミルクフィッシュ)と呼ばれる魚の養殖が盛んでした。その伝統的な養殖方法にエビの習性に合った工夫を重ね、地域の自然環境や人々の習慣をうまく組み合わせて育てられているエビが、エコシュリンプです。
エコシュリンプの養殖池ではエビとバンデンのみならず、川や海から入り込んでくる他のエビや魚、カニなどが共生しています。そのような多様な生態系の中で、水草を発酵させて発生させたプランクトンや池の中に棲む小さな虫などを食べ、1平方メートルあたり約3尾(集約型養殖池の1/10)というのびのびとした環境の下で、エコシュリンプは育ちます。稚エビが池に放流された後は、一般的なエビに用いられる人工飼料や抗生物質は一切与えられることがないため、水の汚染が極めて少なく、また収獲時には、海水の干満による水流、仕掛け(プラヤン)、網、手づかみによる手法など、最小限の動力を利用して行われます。いわば、環境保全型のエビなのです。
収獲後は集荷倉庫へ運ばれ、サイズや品質の選別が行われた後、ATJの現地法人であるオルター・トレード・インドネシア(ATINA社)の加工工場へと搬入されます。ATINA社加工工場では、一貫した品質管理システムによる確認の下で、地元雇用の若い工員達が選別、洗浄、加工、凍結を行っています。一般的なエビに用いられることの多い黒変防止剤や保水剤などは一切使用せず、一度も解凍・再凍結をしない産地一回凍結で鮮度が保たれているため、エビ本来の美味しさとプリプリの食感をお楽しみ頂けます。
最新情報
エコシュリンプでつくるガーリックシュリンプ
≪エコシュリンプでつくるガーリックシュリンプ≫ ガーリックシュリンプ専門店もあるほどの人気メニュー!エコシュリンプならではの濃厚なエビの味に、オリーブオイルとガーリックの風味が華やかさを添えます。エコシュリンプのプリプリっとした歯ごたえもさることながら、殻ごと食べると、噛めば噛むほど旨みがでて、とってもおいしいいのです!
もっと読むエコシュリンプ生産者イルルさんに、稚エビの放流について聞きました。
3月のとある日、イルルさんは稚エビの放流のために、朝早く養殖池のひとつに出かけました。「まずは、稚エビが元気であることを確認します」と、洗面器の水 をかき回し始めました。
もっと読むATINA(オルター・トレード・インドネシア社/エコシュリンプ製造)より、新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。昨年も皆様にはエコシュリンプをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。今年も皆様にとって素晴らしい年となりますよう、ATINAスタッフ一同お祈りしています。
もっと読むオルター・トレード・インドネシア(ATINA)社が、インドネシア海洋水産省から「全国最優良エビ加工工場賞」を受賞しました。
12月4日、ATINA社・ゼネラルマネージャーのハリーが、表彰式に参列しました。
もっと読むエコシュリンプ産地で、マングローブの植樹が進められています。
KOIN(エコシュリンプ生産者とATINA職員が組織しているNGO)とオルター・トレード・インドネシア(ATINA)は、2014年の共同プロジェクトとして、エコシュリンプの産地ジャワ島東部のシドアルジョとグレシックで「マングローブの植樹」プロジェクトを行っています。
もっと読むエコシュリンプとにんにくのオリーブオイル炒め
エコシュリンプの美味しさは、シンプルな調理で味わっていただけます。エコシュリンプを一晩冷蔵解凍して、オリーブオイルと塩コショウだけで炒めるだけ。あとは、バジルやニンニクなどで風味を添えてお楽しみください。
もっと読むエコシュリンプ:スラウェシ島南部の粗放養殖
インドネシアは世界で一番島が多い国であり、東から西まで5,000km以上に渡って島が続いているため、地域ごと島ごとに、文化や生活習慣、時には言語までもが異なります。そんなインドネシアですから、ひとくちに「粗放養殖」と言っても、ジャワ島東部とスラウェシ島南部でも、少し様子が異なります。今回は、スラウェシ島南部の粗放養殖について紹介させて頂きます。
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