【PtoP NEWS vol.21 ここが知りたい!】日本の市販エビ
スーパーでエビをジッと眺めると、大体がバナメイだと思います。iPhoneが登場した10年前には、まだブラックタイガーが主流でした。
両者の共通点は、「養殖しやすい」こと。ですがここ10年強でバナメイの生産量は一気に拡大し、1999年にはゼロだった東南アジア産バナメイは、今や世界の80%を占めているという事態です。
病気に強く、また泳ぎ回るために養殖池の深さを活用できるバナメイは、瞬く間に養殖エビ業界のスターにのし上がりました(一方のブラックタイガーは池底を歩き回るだけなので、池底の面積分しか活用できない)。
小さいので安価なところもウケたようです。
しかし2013年、最大の輸出国であるタイで病気が発生し、世界のエビ供給は激減。価格が暴騰し、「てん屋」からエビ天が消える事態にまで発展しました。
やはり、集約的に給餌する養殖方法にはどこか無理があるようですが、そんなことは表示を見てもわかりません。
表示と言えばもう一つ。「製造者(もしくは加工者)」とか「販売者」とか書いてあれば、それは国内で何らかの手が加えられた証拠。エビの場合、大抵は一度解凍されて再凍結されたり保水処理*をされたり、ということです。pH調整剤と書いてあっても、その目的は保水かもしれません。エビ一つをとっても、結構色々なことが見えてきます。
*解凍したときなどにエビから水分が出ないよう保水剤が用いられる処理。
若井俊宏(わかい・としひろ/ATJ)
新着レポート
-
オリーブオイル
「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」共同声明および記者会見(3/24追記) 2025年3月11日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース360号】大型台風直撃後の圃場訪問と心持ち ~ネグロス東州の若手農業指導員ヘネシーさん(続編)~ 2025年3月7日
-
オリーブオイル
-
オリーブオイル
【緊急報告】ヨルダン川西岸地区における民族浄化の激化 2025年2月14日
-
オリーブオイル
オリーブの木は「スムード」のシンボル 2025年2月12日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース359号】ネグロス東州の若手農業指導員ヘネシーさん 2025年2月7日