フィリピンのメルカド(市場)から

2026年2月5日

~環境に優しい市場~

フィリピンの町では一般的に中心部に大きな市場があり、食料品から日用品まで幅広く販売されています。ネグロス島バコロド市の郊外にあるハンドマナン地区は町の中心部から若干離れており、最寄りのリベルタッド市場まで公共の交通機関で45分から60分程度かかります。 

ハンドマナン地区では毎週土曜日に市が立ち、近隣から集まる行商人が新鮮な農産物、日用品、その他の必需品を販売します。この定期的な市場は、市内の大規模な公設市場に代わる便利な選択肢として住民に利用されています。これにより住民は遠出せずに必要な物を購入でき、時間と交通費を節約しつつ、しかも地域経済を支えることができます。

また、環境に優しい市場環境を促進するため、ハンドマナン地区では厳格なプラスチック使用禁止政策を実施しています(生鮮食品のみ例外)。この取り組みは廃棄物の減少、使い捨てプラスチックの削減、持続可能な慣行の促進を目的としています。行商人の多くが協力的で、紙包装への切り替えが進んでいます。買い物客もこの方針に応じ、エコバッグや再利用可能なプラスチック袋を持参するなど新しい習慣を取り入れています。 

包装用紙袋
エコバッグ

ハンドマナン土曜市場は単に大きな市場の代わりというだけでなく、持続可能性と地域支援という価値も住民に提供しているのです。 

ジュジ・ルース・ペランテ(オルタートレード・フィリピン社営業マネージャー)

前回の「東ティモールのメルカド(市場)から」はこちらからご覧いただけます。
次回もお楽しみに!

プロが教える!パレスチナのオリーブオイルの使い方

2026年2月3日

パレスチナのオリーブオイルは、ほどよい爽やかさとナッツのようなコクが特徴のオイルで、フルーティーな味わいやスパイシーさが抑えられているので、素材と素材をつないで融和させてくれる効果があり、様々な食材に合わせて使うことができます。

そんなパレスチナのオリーブオイルの特性を活かした使い方をレシピ監修などでお世話になっているきまぐれやの吉田シェフに教えていただきました。プロの“ちょっとしたコツ”で本当に簡単に普段のお料理がレベルアップするので、ぜひお試しください。

<きのこの出汁で旨みたっぷり きのこの万能オイルマリネ>

材料はお好みのきのこ(しめじ、舞茸、エリンギ、椎茸、マッシュルームなど何でもOK。数種類組み合わせても単品でも)、パレスチナのオリーブオイルと水適量。

① 好みの大きさに切ったきのこをボールに入れて、オリーブオイルをまわしかけ、きのこ全体に纏わせるように絡める。

プロのコツ!
最初にオイルを絡めておくとムラなくきのこをオイルでコーティングすることができる。

② 温めておいたフライパンに①を入れ、中火でさっと炒める。炒めすぎると香りが飛んでしまうので、全体にオイルが馴染み香りが立ったらOK。

プロのコツ!
温めた油をきのこに纏わせるイメージで。

③ 鍋底を覆うか覆わないかくらいの水(大体でOK)を入れて、ひと煮立ちさせる(写真のようにきのこからも水分が出てくる)。

これできのこのオイルマリネの完成です。オリーブオイルのコクときのこから出た旨みたっぷりの出汁が詰まったこの1品でアレンジは無限大。
塩で味付けしただけでも十分おいしいですし、お醤油を入れれば和風ソースになります。トマトピューレを入れてトマト系に、生クリームやチーズを入れてクリーム系にも。焼いた鶏肉や豚肉にかけたり、焼いたお肉をフライパンに一緒に入れて絡めたり、パスタと合わせたり、シチューやスープに使っても。色々なアレンジが楽しめます。

味付け前の状態で冷ましてから保存容器に入れて数日保存できるので、一度にたくさん作っておくと便利です。日々の色々なお料理にちょっと足しておいしさアップに役立ててみてくださいね。

食のギャラリー/バランゴンバナナ「マグカップケーキ」

2026年1月27日

食のギャラリー/塩「塩鍋②」

2026年1月27日

食のギャラリー/塩「ポトフに粗塩」

2026年1月27日

食のギャラリー/塩「ガトーショコラ」

2026年1月27日

食のギャラリー/塩「おにぎり」

2026年1月27日

食のギャラリー/マスコバド糖「マスコバド糖ポップコーン」

2026年1月27日

マスコバド糖ポップコーン

2026年1月27日

食のギャラリー/塩「じゃがいも」

2026年1月26日

食のギャラリー/塩「魚のソテー」

2026年1月26日

ココアパンケーキ

2026年1月23日

食のギャラリー/カカオ「ココアパンケーキ 」

2026年1月23日

お店レポート 量り売りとまちの台所 野の

2026年1月21日

東京都三鷹市にある「量り売りとまちの台所 野の」では、主に量り売り、日替わりカフェ、イベント開催を行っています。運営メンバーの一人、岡田光さんにお話を伺いました。

「野の」のオープンは2022年10月。その1年半以上前から、「量り売り」と「協同労働」という構想を描き、それに賛同するメンバーが集まり、開業に向けてスタート。スペースを探しながら、地域のイベントにポップアップ出店したりして経験を積みました。

当初からメインに考えていた量り売り。作り手の顔が見える、環境に負荷をかけない、地場のものなど、商品の選定基準にも強い思い入れがあります。店内には、調味料、乾物などおすすめの商品が並びます。

その仲間になっているのが、「パレスチナのエキストラバージンオリーブオイル」と「規格外バランゴンバナナ」です。オリーブオイルは、以前からパレスチナに関心があり、2023年10月以降、パレスチナの情勢の悪化を機に取り扱いを開始。農業をしている岡田さんは、同じ生産者として思いを寄せずにはいられなかったそうです。

規格外バランゴンバナナは、小分けではなくバナナがダンボール箱にどっさり入っているというのが量り売りと相性がよかったことから取り扱いはじめ、現在は月2回の定期的な販売となりました。毎週販売してほしいという声が寄せられるほどの「スター商品」に。オリーブオイルもバナナも馴染みがある食べ物ですが、背景を知っている方は少ないので、「野の」での買い物が生産地の状況を知るきっかけとなったら嬉しいし、商品のストーリーを伝えられたらと思っているということでした。

シェアキッチンで日替わりのお店が楽しめるカフェは、いつかお店を持ちたいという方の応援の場として、またフードロス削減の観点からも設置を決めました。例えば、規格外バランゴンバナナで傷みそうなものは、カフェでマフィンやスムージーに変身。バナナの皮もコンポストにしていて、食材を循環させていくという思いが強く感じられます。

今後は、常に心を寄せてアドバイスなどをしてくれる応援団的な常連さんの層をより厚くしたいとのこと。誰でも参加できる、取り扱ってほしい商品をプレゼンする「商品ドラフト会議」もそのひとつ。買い物するだけでなく、取り扱い商品にも意見を言える参加型の開かれたお店を目指していきたいと話してくださいました。

取材とまとめ 福島智子(ふくしま・ともこ/APLA)

※このレポートはPtoPニュース69号「つながるひろがるピートゥーピーの輪」からの転載です。

自然が生み出すうまみ ゲランドの塩 from フランス ・ブルターニュ地方ブルターニュ地方

2026年1月9日

太陽と風の力で結晶化された天日塩「ゲランドの塩」。フランス西海岸のブルターニュ地方、ゲランドに広がる塩田で、9世紀頃から続く伝統製法で作られています。まろやかで奥行きのある味わいは、日々の食卓からレストランまで皆に愛され続けています。使うだけで味が決まり、普段の日でも特別な日でも活躍する、ゲランドの塩の種類と使い方をご紹介します。

一番塩 料理の味がぐんと上がるイチオシの塩

風や湿度など条件が整った時にのみ、塩田の水面にふんわりと浮かんでくる希少な塩。かすかにあるスミレの香り、苦味や甘みなどを感じる立体感のある味わいは、料理の味をぐんと引き上げてくれます。つけ塩、かけ塩としてぜひお使いください。食べる直前にかけると、一番塩ならではの舌の上でとける粒感も楽しめます。

粗塩 スープや煮込み料理などのコクがアップ

塩田で収穫後、1~2年寝かせて自然に水分を抜いただけのしっとりとした塩。粒が大きいので、煮込み料理の他、パスタをゆでる時、肉や魚の下ごしらえなどにおすすめです。お好みの野菜を使ったスープは粗塩で味付けするだけでOK。

かたまり肉のローストやグリルにも

細粒塩 うまみを与えながら素材の味を引き立てます

粗塩を乾燥させて砕いて細かく仕上げた、調理から食卓塩まで使いやすい万能タイプ。粒が小さいので、溶けやすく味なじみがよいです。浅漬けや炒め物、塩むすび、ドレッシング、夏は枝豆やトマト、冬は鍋料理のつけ塩としてもおいしいですよ。

冬は鍋料理のつけ塩としても活躍

乾燥粗塩 お好みの粒の大きさで味と食感を楽しんで

粗塩を乾燥させ、使いやすさを広げました。ミルで挽いてお好みの粒の大きさに調整してお使いいただけます。しっかりと感じる塩味とうまみ、食感は、乾燥粗塩ならではの楽しみ。ローストビーフやバーベキュー、サラダなどにどうぞ。

乾燥粗塩ならではの塩の存在感

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今年の塩の収穫は順調でした!

ゲランドの塩の収穫時期は6月中旬から9月中旬。この3ヶ月程のうち、天候を見ながら30~35日かけて行われます。昨年は長雨により、収穫開始が3ヶ月程遅くなるという異例の年となりました。収穫量も平均の約14,000トンに対して、昨年は1980年以来の大不作で約700トンでした。

皆が心配していた今年の収穫について、9月に来社したサリーヌ・ド・ゲランド社のフレデリック・アモンさんに伺いました。今年の収穫は6中旬に始まり、7月上旬には、すでに今年の収穫の半分を終えることができたとのこと。その後、雨などの天候不良が続いて3週間程作業ができない期間があったものの、天候は再び回復し、例年より早い8月末に終了しました。そして、収量も平均を上回る量だったそうです。今年は天候に恵まれた年となりました。

ゲランド社のフレデリックさん

一方、ヨーロッパの他の地域では、猛暑のニュースもありました。農作物と同じように、安定した天候が必要不可欠なゲランドの塩作り。これからも自然とのお付き合いが続きます。

大麻真衣子(おおあさ・まいこ/ATJ)

フレデリックさんの前回来社時のお話はこちらからご覧いただけます。

※このレポートはPtoPニュース71号の特集からの転載です。

【バナナニュース370号】タグアスさん一家のバランゴンバナナ

2026年1月8日

ミンダナオ島ツピに暮らすジョイス・タグアスさん(38歳)は、2025年からバランゴンバナナの栽培を始めた兼業農家で、若手生産者のひとりです。

もともとはお連れ合いのバージルさんが独身時代に栽培していましたが、2019年にバナナが病害の被害を受けて出荷ができなくなり、一度は栽培を断念したそうです。その後、二人は結婚し、ジョイスさんは自身が勤務するフィリピン農業省の研修に参加したことをきっかけに、オーガニック栽培の重要性を強く意識するようになりました。
そこでバランゴンバナナに関心を持ち、ツピの出荷団体TUBAGA のメンバーとなり、現在は600株のバナナを栽培しています。

栽培を始めたばかりの頃の圃場の様子(25年5月初旬)

ジョイスさんの圃場でもしっかりと「タグ」付けが行われています。「タグ」とはリボンのようなビニールテープのことで、バナナの花芽が出揃い花蕾を切り落とす作業の時にバナナに括り付け、8~12週間後に収穫するという目印にします。

タグ付けされたバナナ

タグは週ごとに色分けされており、それに基づいて適切な収穫時期の目途をつけます。タグの管理方法は生産者によって様々ですが、ジョイスさんの圃場では、各色のタグが1ヵ所にまとめて管理されており、タグ付け記録も圃場内の小屋の壁に貼っていつでも確認できるようにしています。

日常的な圃場管理は夫妻が中心となって行い、草刈りや整地などの重労働には労働者を雇います。また、ジョイスさんの母、メルマさん(65歳)も日々の作業を手伝ってくれています。

ジョイスさんの圃場は肥沃な土壌に恵まれており、通常は植え付けから収穫まで10ヵ月かかるところ、8ヵ月で収穫ができました。2025年はすでに2回の収穫を終え、合計140kgを出荷しました。

2025年5月に訪れた際には、まだ背の低いバナナが広がり、開けた印象でしたが、11月には立派に成長したバナナが整然と並び、青々とした豊かな圃場へと大きく姿を変えていました。

栽培をはじめた頃の圃場(25年5月)
現在の圃場

より臨場感のある圃場の様子が動画でご覧いただけます!

タグアスさん一家は、試行錯誤を重ねながら、今日もバランゴンバナナや様々な作物の栽培に励んでいます。

また、この圃場ではバナナ以外にも様々な作物が栽培されており、果物の王様(King of Fruits)と呼ばれるドリアンも栽培しています。ドリアンの木は成長すると25〜40メートルになり、はるか上空にある枝の先に実をつけます。ちなみにドリアンの果実は非常に重く落果の衝撃が強いため、収穫の時は十分注意が必要です・・・

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よろしければ、このニュースを読んだ感想をお聞かせください。
生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
なお、すべての質問項目に関してご回答は任意です。

食のギャラリー/塩「オリーブ塩納豆」

2026年1月2日

謹賀新年

2026年1月1日

昨年中は弊社の民衆交易事業に多大なるご支援を賜りましたこと、御礼申し上げます。

私たちがつながる産地には、人として平和に暮らす権利や尊厳が奪われる日々を余儀なくされたり、自然の猛威により生産がままならないなど、様々な問題に直面しながらも力強く生きている生産者やパートナーの姿があります。

私たちは、彼らの生み出すモノをとおして、産地と日本の消費者の皆さまをつなぐ架け橋として引き続き歩んでまいります。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 山下万里子 社員一同

食のギャラリー/バランゴンバナナ「マスコバド糖バナナトースト 」

2025年12月30日

<今月のおいしい>ATINA社員食堂の人気メニュー②

2025年12月24日

エコシュリンプの製造・出荷を担っているオルタートレード・インドネシア社(ATINA)の社員食堂ランチ第2弾は、7月のある日のメニューです(第1弾 <今月のおいしい!>社員食堂の人気メニュー はこちらから)。サユール・ロデ(野菜のココナッツミルク煮)、ダダール・ジャグン(トウモロコシのフリッター)、イカン・グラミー・ゴレン(グラミーのフライ)、いずれもインドネシアの伝統的な料理です。 

右サユール・ロデ、右下イカン・グラミー・ゴレンとダダール・ジャグン、左下はクルプックという揚げせんべいとサンバル・ソース

1)サユール・ロデ(野菜のココナッツミルク煮)の作り方
サユールはインドネシア語で野菜を、ロデはココナッツミルクで柔らかくなるまで煮込んだ野菜料理を指します。サユール・ロデはジャワ料理の人気のあるメニューの一つです。ココナッツミルクと伝統的なスパイスの組み合わせが醸し出す美味しさが特徴で、普段は色とりどりの野菜にテンペ(大豆の発酵食品)や豆腐を混ぜて食べることが多いですが、この時期のATINAの社食では若いジャックフルーツを使ったロデを提供しています。

〇材料
・主な材料:若いジャックフルーツ、ココナッツミルク
・調味料:赤玉ねぎ、ニンニク、赤唐辛子、カイエンペッパー(唐辛子を乾燥させて粉末状にした香辛料)、キャンドルナッツ、コリアンダー、ガランガル(ショウガ科の植物の地下茎)、ターメリック、ペッパーパウダー、レモングラス(注)レモングラスのみミキサーにはかけない。

〇調理方法
<下準備>ジャックフルーツの皮を切り落とし、きれいにして食べやすい大きさに切って柔らかくなるまで茹でる。

– 用意した調味料を混ぜ合わせる。
– 中華鍋にミキサーにかけた調味料とレモングラスを入れ、スパイスの香りが立つまで5分ほど強火で炒める。油は不要。  

水を加え、強火で5分間沸騰させる。茹で上がったジャックフルーツを加える。
その後、中火で8~10分加熱する。お好みで赤唐辛子を加えると、辛味と彩りが増す。
濃厚なココナッツミルクを加え、さらに5分、または沸騰するまでかき混ぜながら煮る。
塩と砂糖で味を調える。
完全に火が通ったらコンロを止め、すぐにお皿に盛る。

2)ダダール・ジャグン(トウモロコシのフリッター)の作り方
〇材料
・主な材料: スイートコーン、小麦粉
・その他の材料や香辛料:ニンニク、赤玉ねぎ、ローリエ(月桂樹の葉)、コリアンダー、長ネギ、塩、砂糖

〇調理方法
トウモロコシの実を芯からとり外し、少し粒が残る程度まですりつぶす。
用意したスパイスをすりつぶす。
– 小麦粉、スパイス、すりつぶしたトウモロコシを混ぜる。
– とろみがつくまで水を加える(液体にし過ぎないこと)。
– 塩と砂糖はお好みで加える。
– 熱した油で揚げる。

3)イカン・グラミー・ゴレン(グラミーのフライ)の作り方
〇材料
・主な材料:グラミー(淡水魚)
・その他の材料や香辛料:ニンニク、ターメリック、塩、砂糖、レモン

〇調理方法
魚のうろこや汚れを落とし、数個に切る。
– 魚臭さを抑えるためにライムを加える。
水にスパイスを溶いた調味液に魚を漬け込む。
カラカラになるまで油で揚げて、でき上がり。

取材:ATINAソーシャル・メディア・チーム