投稿者: okubo
PARCガザ地区の職員、イスラエルの攻撃の犠牲に
イスラエル軍の攻撃により、パレスチナのオリーブオイル出荷団体の一つパレスチナ農業復興委員会(PARC)のガザ事務所の職員2名及び職員のご家族が亡くなられました。
心からご冥福をお祈りするとともに、ガザ地区で続く封鎖やジェノサイドが一刻も早く終わるよう、引き続き国際社会の一員としてできることをし続けていきたいと思います。
以下は、PARCから届いた悲報です。
ガザ地区での虐殺、ジェノサイド、封鎖が続くなか、パレスチナ農業復興委員会(PARC)は、わずかこの1週間の間に(6月末から7月初めにかけて)、イスラエル占領軍による激しい無差別爆撃によって、2名の同僚を失いました。亡くなった方たちに神のご加護がありますように──
PARCの現地コーディネーターとして働いていた23歳の女性、バトゥール・アブ・サムラさんは、自宅がイスラエル占領軍の空爆の標的となり、家族23人とともに命を落としました。
アフマド・サアドさんはPARCの報道コーディネーターとして活動し、兄弟のアリさん、アラーさんとともに亡くなりました。彼は、PARCがガザ地区で救援物資を配布している人道支援キャンペーン「Building Hope for Gaza(ガザに希望を)」の動画で支援物資配布の様子を伝えていた人物です。
PARCのフェアトレード事業会社であるアルリーフ社職員の息子であるマフムード・ニスルさんは、米国の支援物資配布拠点で物資を受け取ろうとしていたところを「死の罠(わな)」(※注)となった現場で命を落としました。
これらの方々、そしていまなお続くジェノサイドと入植者による植民地主義のもとで苦しんでいるすべてのパレスチナ人を、どうか心に留め、お祈りください。
※注:アメリカとイスラエルが支援する「ガザ人道財団(GHF)」による食料配給を受け取りに来たパレスチナ人に対してイスラエル兵が発砲して、数百人が犠牲となっている。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長がGHFの手法は「死の罠(わな)」だと非難した。
【バナナニュース364号】あなたの声が生産者の力になります!~農業指導員ヘネシーさんからのお返事~
バナナニュース359号、360号のニュースで、新人農業指導員ヘネシーさんの仕事ぶりをお伝えしました。昨年10月の台風後、気丈に振る舞ったヘネシーさんの様子に、皆様からご声援をいただきました。応援のメッセージ、生産者への労いや感謝のお気持ち、自然災害の多い地域への共感と連帯の声をありがとうございました!
【寄せられた声に応えて:農業指導員ヘネシーさんより】
台風被害に温かく寄り添ってくださり、ありがとうございます。バランゴンバナナを食べてくださる皆さんの応援は私たちにとって力強い希望であり、復興への活力になります。
「おいしい」と言ってもらえることに加えて、私たちのハードワークを理解して評価していただけることは、本当に励みになります。生産者も困難な環境の中でも前を向いて、おいしいバナナを作るぞ!と頑張れます。台風の被害から一日でも早く回復し、安心でおいしいバナナを皆さんの食卓に届けられるよう、生産者と精一杯努力していきます。
また、このニュースをご家族と一緒に読んでくださっているというメッセージを読んで、とても嬉しく思いました。このニュースが皆さんにとって農業や環境について考える良いきっかけになることを願っています。私たちのバナナとその背景にある日々の仕事に心を寄せていただき、こちらこそありがとうございます。これからもバランゴンバナナを食べ続けていただけることを願っています。
【バナナニュース359号~360号(2025年2-3月)に寄せられたメッセージ】
※「頂いたコメントを弊社のSNSで紹介してもよい」に「はい」とご回答いただいた方のみ掲載しております。
海外から輸入している食べ物が手元に届くまでは目に触れないため、どんな道のりで届いたのかが分かると、その食べ物と関わっている人達に対する感謝の気持ちであふれます。その点、このニュースは毎回消費者の私の気持ちを生産現場へつなげてくれるとてもありがたいものとなっています。これからもよろしくお願いします。
私の住む日本の宮城県は14年前に大地震が来て大きな被害を受けました。皆さんに助けて頂いて今は以前のように暮らすことが出来るようになりました。
日本も台風が多い国でフィリピンの大変さもわかります。何とか立ち直り、またバナナを作って頂ければ嬉しいです。応援しています。
24年10月の台風20号の被害がこんなにひどかったとは知らず、読みながら涙が出ました。ヘネシーさんの迅速な行動、楽観的でいることが大切だと言う強さやしなやかさに感動しました。バナナを毎週食べられることに感謝です。読むたびに気候問題も身近になります。みんなが幸せになれるように、日本で立ち遅れているエネルギー問題の解決に力を入れたいと思います。oneworldですから。
昨年くらいから、いつも熱い思いと冷静に生産を続けていらっしゃる様子、食べているバナナの裏側について、家族が読めるように、食卓に置くようにしました。毎回読み応えがあり、高校生や大学生の我が子たちがこのお便りから大切なものを感じ、行動する人になるよう願います。よい教育の機会を与えていただき、ありがとうございます!
今回のように、災害など不測の事態が起こった際には状況をお伝えいただけるとありがたいです。また、農業指導員さんのような、収穫や栽培を支えておられる方にスポットが当たると嬉しいです。収穫から私達の手元に届くには、たくさんの方のお仕事があってこそだと改めて実感できました。素敵なニュースをありがとうございます。
いつも美味しいバナナをつくってくださり、ありがとうございます。大型台風では多くの被害があったこと、お見舞い申し上げます。状況が良くなるよう、お祈りしております。これからも美味しいバナナをたくさん頂きます。農業指導員のヘネシーさんのお仕事ぶりに感服します。ヘネシーさんのお仕事が美味しいバナナの生産を支えておられますね。お体に気をつけて頑張ってください。
この度初めてこちらのバナナを注文致しました。
スーパーには置いていないようなタイプの細身のバナナでした。味の方もスーパーでは置いていないような、こくがあって甘みがあって、硬さもちょうど良く、とても満足感のあるバナナでした。バナナを食べた後に、変なバナナ臭さを感じて気持ち悪くなる事がありましたが、こちらのバナナはそんな事全くなく、最後まで美味しく頂きました。とても満足感のあるバナナでした。
美味しいバナナをありがとうございました。
いつも品質の良いバナナを生産して頂き、心より感謝申し上げます。台風の被害など 地球規模の気候変動の中で育てていくことは大変なことも、悲しいこともあると思いますが、希望を持ち続けていらっしゃる記事を読み感動致しました。私は食物を頂くときに、その食物を育んだ土地、自然、動植物たちの環境、育ててくれた人、運搬や流通、販売に携わってくれている方々のお気持ちへの想像力と感謝を大事にしたいと日々心がけています。レポートと写真でお知らせして頂くことで感謝の気持ちも想像力も高まります。日本の一消費者である自分には、生産の現場でできることはありませんが、日本から、感謝と応援と、関わる皆様がお健やかで幸せであることをお祈りしています。ありがとうございます。
バナナと共に届くレポートをいつも読んでいます。スーパーでバナナを買っていた頃は知らなかった、現地での気候の状況や皆さんのご苦労を知ることができ、バナナが一層おいしくありがたく感じます。生活クラブのバナナは安心して食べられますし、おいしいので、朝ごはんのほか、仕事や家事などを頑張りたい時に食べています。甘くて満腹感もあるので大好きです。
これからも無理しすぎないよう、お身体に気をつけてくださいませ。
このたびは、心温まるメッセージを誠にありがとうございました。
皆さまからいただいたコメントは、弊社を通じて生産者の方々へお届けいたします。感想やコメントのやり取りを通じて、生産者、消費者をつなぐ民衆交易らしさを育んでいけたらと思います。
今後とも、是非たくさんのコメントをお寄せいただければ幸いです。
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生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
なお、すべての質問項目に関してご回答は任意です。
<産地の食卓~インドネシア・東ジャワ~>具だくさんの「サユールソップ」
インドネシアの具だくさん野菜スープ「サユールソップ」。
エコシュリンプ加工場の工員をしているスサンティさん(37歳)のお家では、朝食や昼食にこのスープを食べます。辛くないので大人も子どもも食べられるスサンティさん家の人気メニューです。


このスープは、とても簡単に作れて家族みんなで食べることができるうえに、たくさんの野菜とスパイスが入っているので、特に乾季から雨季の季節の変わり目の健康維持に役立ちます。好みでサンバル・ケチャップ(辛い醤油)を加えます。おかずには、香ばしく歯ごたえのある鶏の唐揚げがよく合います。また、タンパク質を補うため厚揚げやテンペ(大豆の発酵食品)も添えられます(写真右)。
~サユールソップの作り方~
【材料】
• サユールソップ用の野菜(ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、セロリ) 1パック
• ミートボール 100g(屋台で売られている市販品)
• 玉ねぎ 4個
• ニンニク 4片
• ネギ 2本
• こしょう 小さじ1
• 塩、砂糖 適量


【サユール・ソップの準備】
• 八百屋でサユールソップ用の野菜のパックを買う。
• すべての野菜を適当な大きさに切る。
• カットした野菜を洗う。
【レシピ】
①用意したスパイスを潰してピューレ状にする。
②水1000ℓを沸騰させる。
③沸騰した湯にすべての野菜とミートボールを入れ、やわらかくなるまで10分ほど待つ。
④お好みで塩と砂糖を加える。
~鶏の唐揚げの作り方~

【材料】
• 鶏肉 500g
• 小麦粉
• ニンニク 4片
• コリアンダー
• コショウ 小さじ1
• 塩、砂糖
【レシピ】
• 鶏肉を流水で洗う。細かく切る。
• 用意したスパイスをすべてすり潰し、塩を加える。
• 用意したスパイスで10分間マリネした後、小麦粉をまぶす。
• 黄金色になるまで弱火で炒める。
~サンバル・ケチャップ~

【材料】
• 玉ねぎ 2個
• にんにく 2片
• 唐辛子 5本
• 醤油
【レシピ】
• 用意したスパイスを潰してピューレ状にする。
• 醤油を加える。
~スサンティさん家の食事風景~
スサンティさんは、夫のスロソさん(42歳)、高校生の長女ナビラ・イマニア・デワンタリさん(15歳)、息子のアスカ・ビンタン・ファリスくん(3歳)と姉のスーティニさん(52歳)の5人家族です。
お姉さんは、スサンティさんが仕事に出ている間、子どもたちのお世話をしてくれています。

食事はいつもスサンティさんが作ります。主食はお米です。


インドネシアでは伝統的に床に座って食事をします。



インドネシアの家庭料理の一つで、東南アジア特有のスパイスを使った酸っぱいスープ「サユールアサム」も紹介しています。
【バナナニュース363号】 バナナの運び出し~バナナの幹は自然のひんやり緩衝材~
山間部に圃場があるバランゴンバナナの生産者は、自分の畑から集荷場まで様々な方法でバナナを運び出している。人がバナナを担ぐこともあれば、バイクに籠を取り付けて運んだり、馬やカラバオ(水牛)に運ばせることもある。今回は、人が担ぐ場合や馬で運ぶ場合に適した方法を紹介したい。
収穫したバナナは大きな袋に詰めるのだが、緩衝材としてバナナの幹(茎/※)とポリエチレンシートを使う。刈り倒したバナナの幹は、筍の皮のように剥ぐことができる。それを裁断して袋の底板にし、内側には立てるように配置する。その中に、ポリエチレンシートで房を包み丁寧に保護したバナナを隙間なく詰め込み、袋の内部で動かないようにしっかりと固定する。


バナナの幹(茎)は水分を含んで冷たく柔らかいため、暑いフィリピンでも果肉の温度上昇をやわらげ、衝撃から守る緩衝材として役立つ。このように袋に詰めることで、運搬中の衝撃による傷を付きづらくし、かつ、一袋で30~40房ほどのバナナを運ぶことができる。因みに、運搬方法は圃場から運搬先までの道の状況によっておおよそ決まり、小回りの利く馬すら通れない悪路や傾斜があると人間が担ぐ。
※バナナの幹は、植物学的には「偽茎」または「仮茎」と呼ばれ、実際には葉の鞘が何枚も重なり合ったものです。
バナナの収穫と集荷場までの袋詰め
バナナを収穫する際は、幹(茎)を切り倒す。
幹(茎)の断面。外側からペリペリめくれる。
収穫後はバナナを土につけないように、清潔な葉っぱや幹を敷く。
幹(茎)を利用して袋詰めをしている様子。最終的にはサンドバッグのようになり、いつも上手に詰めている。
圃場から集荷場へ
圃場は山間部に位置しており、トラックが入れる集荷場まで生産者が持って行く。バナナを運ぶのにも一苦労!
カラバオにソリを引かせてバナナを運搬。


馬やカラバオ(水牛)が用意できなかったり、馬が入れない傾斜地帯は人間の出番。生産者によってはこの山を三往復する人もいるとのこと。ワイヤーか何かで上手に下まで運べるようにしたいところ…。
村の集荷所に無事到着!バナナをつめた袋を集荷場にて開封する。
バイク、馬、カラバオ用のそりなど、バナナ運搬係が集荷場に集合中。
今回ご紹介した村は、ミンダナオ島レイクセブのクルビ村。バランゴンバナナの産地の中でも山の奥に位置する地域だ。クルビ村の生産者・ルニーさんの圃場からの景色は私のお気に入り。ちなみに、急な雨にはバナナの葉っぱを傘代わりに使う。



小島(こじま/バナナ担当)
PtoPNEWS vol.68
PDFファイルダウンロードはこちらから→PtoP NEWS vol.68


PtoPNEWS vol.67
PDFファイルダウンロードはこちらから→PtoP NEWS vol.67


「Stop Gaza Starvation(ガザの飢餓を止めろ)」キャンペーンの報告(2025年2月)
2023年10月から始まったイスラエル軍のガザへの攻撃を受けて、2つのパレスチナのオリーブオイル出荷団体ではガザへの支援活動を開始しました。現地からの呼びかけを受けて、日本でも募金を集めて現地へ届けました。
パレスチナ農業開発センター(UAWC)では2023年11月初めよりガザ地区で緊急支援「ガザの飢餓を止めろ」キャンペーンを継続しています。2025年2月時点での支援実績が届きました。報告が遅くなりましたが、以下が報告内容になります。

パレスチナ農業開発センター(UAWC)
2025年2月23日
人道支援と再建のための努力が盛り込まれた2025年1月19日の停戦合意にもかかわらず、イスラエル占領政府は、その実施を組織的に妨害してきています。
UAWCでは、拡大する危機への対応として人道支援活動を大幅に強化してきました(前回の報告はこちらからNPO法人APLAウェブサイト)。「ガザの飢餓を止めろ」キャンペーンは、緊急救援物資を配布し、生計の維持を応援し、避難生活を余儀なくされている家族を支援するというミッションを掲げ、揺らぎない活動を続けています。多様な取り組みを通じて、長期的な回復力のために活動するとともに、被害を受けた人びとの最も差し迫ったニーズに応えることを継続していきます。
UAWCによる報告書の日本語訳版を下記よりご覧いただけます。
姉妹団体のNPO法人APLAでは、UAWCからの呼びかけを受けて、ご寄付を受け付けています。
◆募金の方法◆
- 郵便振替の場合:
郵便振替▶ 00190-3-447725 特定非営利活動法人APLA
※通信欄に必ず「パレスチナ支援」と明記ください。 - 銀行振込の場合:
銀行口座▶ みずほ銀行高田馬場支店(普通)2650327
特定非営利活動法人APLA
※振込人名、金額、「パレスチナ支援」である旨をAPLA事務局までご一報ください。 - クレジットカードの場合:
お手元にクレジットカードをご用意ください。お申込みフォームで「今回のみの寄付」「99.緊急支援」をお選びいただき、寄付金額をご選択ください。その他の必要事項をご入力のうえ、「決済方法」で「クレジットカード」を選択ください。続いて、クレジットカードの情報の入力画面が表示されます。
◎いずれの場合も領収書の発行は省略させていただきます。領収書が必要な場合は、APLA事務局までご連絡ください。
◎募金総額の一部(上限5%)を事務経費のために使用させていただきますこと予めご了承ください。
今年も!マスコバド糖で美味しい梅シロップ
脇役にしておくにはもったいない!らっきょう甘酢漬け
マスコバド糖ジンジャーエール
食のギャラリー/エコシュリンプ「ちらし寿司」
【賛同署名のお願い】「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」共同声明
ATJは「パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会」のメンバーとして、パレスチナで活動するNGOとともにガザ地区の恒久的停戦とパレスチナの和平を求める声明を発表し、広く団体・個人の賛同署名を集めています。パレスチナ人の離散を象徴する日である5月15日(ナクバの日)まで署名を募り、内閣総理大臣、外務大臣、及び関係議員へ提出する予定です。

3月24日に行われた「互恵のためのアジア民衆基金(APF)」理事会で、パレスチナ農業開発センター(UAWC)代表でAPF理事でもあるフアッド・アブサイフ氏よりガザ地区及びヨルダン川西岸地区での近況報告がありました。
1月19日に停戦合意が締結されたものの、イスラエル政府は3月2日よりガザ地区を全面封鎖し、そのため多くの人々が飢餓に瀕していること、そして3月18日以降のイスラエル軍の再攻撃によりガザ地区の人びとが置かれた状況は2023年10月に戦争が始まった時よりさらに厳しいと話しています。
「一人の人間として、私たちとともに立ち上がり、即時かつ恒久的な停戦、占領の終結、封鎖の解除を求める声明に賛同してくださるようお願いする次第です。
すべての賛同署名は、沈黙に抗う声です。
すべての賛同署名は、この犯罪を拒否するものです。
すべての賛同署名は、人間性を共有する行為です。
パレスチナが求めているのは、哀れみではなく正義であり、涙ではなく声です。
署名を。情報拡散を。そして立ち上がってください。
安全保障、政治、沈黙の名の下に、今まさに虐殺されている人々のために。」(フアッド氏)
パレスチナ農業復興委員会(PARC)からもメッセージが届きました。
「パレスチナの人々は、76年以上にわたって平和を求めて闘い続けてきました。しかし、この困難な時期にあって、私たちは、パレスチナ人の政治的・人道的権利、そして自己決定権を支持し、行動してくださる世界中の友人たちの支援によってこそ、平和を実現できると確信しています。」
オリーブオイルを通じて繋がっているパレスチナのパートナーのこの切実な訴えを受けて、パレスチナの人々が人権、尊厳が守られた暮らしを一刻も早く送れるよう、皆様からの賛同署名を切にお願いする次第です。また、情報拡散にもご協力賜りますようお願い致します。
賛同署名を呼び掛けるチラシを用意しました。どうぞご活用ください。
食のギャラリー/マスコバド糖「コーラ風ドリンク」
バランゴンバナナのキャラメルアイス
【バナナニュース362号】パイナップルを羨むことなかれ
~バナナ担当者小島の出張見聞録⑩(不定期で掲載します)~
皆さんはパイナップルやバナナがどのように実るか描けるだろうか。
私はフィリピンでパイナップルを見て驚いた。パイナップルは、アロエのような葉を放射状に広げ、その中から茎を伸ばし、膝上ほどの高さに実を付ける。

一方で、バナナは地下の根茎から葉の一部が重なって幹のように見える偽茎を伸ばし、2~3mの高さに約30㎏の房を実らせる。そのため、強風で倒れることが頻発する。現地で倒れたバナナを見て「なぜ、重い房をそんなに高い所に実らせるのか。倒れるではないか」と思うことが多かったので、パイナップルを見て、これはお利巧な植物なのかもしれないと思った。
しかし、バナナにはバナナの事情があって、上に伸びているはずだ。高い場所でバナナの大きな青々しい葉を広げればより効率的に光合成ができるし、倒れても本来バナナにはタネがあったのだから、繁殖に関しては問題はなかったはずである。ついつい自分の都合で考えてしまったことを反省しつつも、やはりバナナの倒伏被害を目にすると、生産者を気の毒に思うので、バナナにはなんとか強風に耐えてほしいと願ってしまうのが正直なところだ。


バナナが実っているとその重さで余計に倒伏しやすくなる。
パイナップルを勝手に羨んだが、パイナップルにはパイナップルの事情があり、パイナップルも人間も、それぞれがそれぞれに振り回されながら生きているのだろう。

<バナナ担当者小島が産地で見聞きしてきたことを連載中!>